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血の染み付いた手帳

しがない傭兵が偽りの島で過ごした日々の記録
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  • :05/05/00:55

05020217 Day00 -揺れる舟-

新しい任務が届いたのは、一週間程前のことだった。

湿気と飛び交う虫が最大の敵だった密林の奥地から、
今はこうやって海の上、頼りない小船に揺られている。

次の戦場は、海に隣接した山岳地帯。
依頼主は現政府に反抗している共和派のゲリラ……。

その主義主張など知ったことではない。
傭兵は対価さえ貰えるなら悪魔の味方だとてする。

それが仕事だからだ。

虚しさを覚えることには、もう、飽きた。

仕事から逸脱しない範疇で、俺は、俺の戦いをするだけだ。

墨を流したかのような海。
その鏡面に反射して、星空が瞬いている。

まるで宇宙に彷徨いこんでしまったかのようだ。

それにしても――。

この通達とともに送られてきた、案内状。

これはいったいどういう意味なのか。

「島 遺跡 退屈をしている諸君」

記されているキーワードは通達からかけ離れている。
同じ封筒に入っていたが、まったく共通点が見出せない。

これも、現地につけば分かるのだろうか。

夜はなおも深い。

今日は眠ることにしよう。
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