血の染み付いた手帳
しがない傭兵が偽りの島で過ごした日々の記録
(11/09)
(10/18)
(07/16)
(06/15)
(06/15) |
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01221644 | [PR] |
05020217 | Day00 -揺れる舟- |
新しい任務が届いたのは、一週間程前のことだった。
湿気と飛び交う虫が最大の敵だった密林の奥地から、
今はこうやって海の上、頼りない小船に揺られている。
次の戦場は、海に隣接した山岳地帯。
依頼主は現政府に反抗している共和派のゲリラ……。
その主義主張など知ったことではない。
傭兵は対価さえ貰えるなら悪魔の味方だとてする。
それが仕事だからだ。
虚しさを覚えることには、もう、飽きた。
仕事から逸脱しない範疇で、俺は、俺の戦いをするだけだ。
墨を流したかのような海。
その鏡面に反射して、星空が瞬いている。
まるで宇宙に彷徨いこんでしまったかのようだ。
それにしても――。
この通達とともに送られてきた、案内状。
これはいったいどういう意味なのか。
「島 遺跡 退屈をしている諸君」
記されているキーワードは通達からかけ離れている。
同じ封筒に入っていたが、まったく共通点が見出せない。
これも、現地につけば分かるのだろうか。
夜はなおも深い。
今日は眠ることにしよう。
湿気と飛び交う虫が最大の敵だった密林の奥地から、
今はこうやって海の上、頼りない小船に揺られている。
次の戦場は、海に隣接した山岳地帯。
依頼主は現政府に反抗している共和派のゲリラ……。
その主義主張など知ったことではない。
傭兵は対価さえ貰えるなら悪魔の味方だとてする。
それが仕事だからだ。
虚しさを覚えることには、もう、飽きた。
仕事から逸脱しない範疇で、俺は、俺の戦いをするだけだ。
墨を流したかのような海。
その鏡面に反射して、星空が瞬いている。
まるで宇宙に彷徨いこんでしまったかのようだ。
それにしても――。
この通達とともに送られてきた、案内状。
これはいったいどういう意味なのか。
「島 遺跡 退屈をしている諸君」
記されているキーワードは通達からかけ離れている。
同じ封筒に入っていたが、まったく共通点が見出せない。
これも、現地につけば分かるのだろうか。
夜はなおも深い。
今日は眠ることにしよう。
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